現地を見ないと分かりません・・・?
先日、相談がありました。
「中古マンションを買おうと思っているんだけど、リフォーム費用って、いくらくらいかかるかな?」
こう聞かれたときの答えは、簡単です。
「現地を見ないと分かりません」
実際、そのとおりです。
同じ工事でも、建物のつくりや配管の状況などによって、できることも費用も変わります。
今までも、そう答えてきました。
今回も、そう答えようと思いました。
でも、少し踏みとどまりました。
購入するかどうかを考えている段階で、リフォーム費用の見当もつかなければ、判断しづらいですよね。
正確には分からなくても、これまでの経験から伝えられることはあるかもしれない。
そこで、分かっている情報と過去の経験をもとに、リスクもある程度加味して、かなり幅を持たせた概算を伝えました。
例えば、800万円を中心に前後2割なら、640万円から960万円。
※今回の金額ではなく、幅のイメージです。
自分でも「こんなに幅があって、意味があるのか?」とは思います。笑
もちろん、その範囲に必ず収まるという約束もできません。
それでも、購入を検討するための一つの目安にはなるのかなと。
そして、金額を考えようとすると、私もそのマンションについて調べます。
築年数はどのくらいか。
全部で何戸あるのか。
管理費や修繕積立金はどうなっているのか。
そうして見ているうちに、リフォーム費用とは別のところが気になってきました。
築年数が古く、戸数も少ない。
管理や修繕費の集め方についても、もう少し確認しておきたい。
現地も見ていませんし、資料だけで問題があるとは言えません。
ただ、購入する前に気になった点として、そのこともお伝えしました。
その後、リノベーションに関するルールがはっきりしていなかったようで、今回は購入を見送られたと聞きました。
見送った理由は、工事の金額ではなかったようです。
これまで、何軒か数えられないくらいのマンションや戸建てを見てきました。
不動産屋としても、リノベーションをする側としても。
その両方の目線で見てきたからこそ、気づけることもあるのかもしれません。
中古住宅を買ってリノベーションするなら、本来、不動産と建築は一緒に考えたいところです。
買える金額なのか。
希望する工事ができるのか。
工事をした後、安心して暮らしていけそうか。
どれも、同じ住まいの話です。
ただ、実際の仕事では、不動産と建築で重視するところや、話を進める順番が違うこともあります。
ワンストップで対応する会社でも、物件探しと工事で担当者が分かれる場合はあります。
その間で、気になることが抜け落ちないようにするのが大切なのだと思います。
※弊社では、私1人が担当者として物件探しからリノベーションまでを担当します。
その中に、色々な方が登場しますが、あくまでも私がずっと担当者です。
今回は、「現地を見ないと分かりません」で終わらずに、一度、自分なりに考えてみました。
その結果、金額の相談から、購入前に確認したいことまで頭の中で広がりました。
もちろん、今後も現地を見なければ分からないことは、分からないと伝えます。
でも、その手前でも、自分の経験から役に立てることはあるのだなと感じました。
お互い前には進むお話ではなかったですが、その方が納得して購入を見送れたのであれば、少しは私の存在価値があったかなーと勝手に思います。
ということで、今日もおいしいビールを飲みたいと思います。笑